なるほど有機栽培とは、化学肥料、殺虫剤、除草剤を除いた栽培ではある。しかし、それだけでは不十分である。それは私たちにとって生けるものの農業、畑の季節、ぶどう、そしてそのワインへの変貌全ての調和のために適したものなのだ
秋には、畑はゆったりと部屋着をまとう。。発酵したぶどうのかすを混ぜた牛や羊の堆肥を蒔き、土壌はふっくらとし、深いところまで空気が入るよう掻かれる。たまった炭酸ガスが抜け、冬草が広がることによりみみずの数が増える。この全てがこの時期の根からの生長を助けるのだ。
春には、 畑での仕事により、発芽の生長を引き起こす樹液が上っていく。
冬は 剪定。ドメーヌの皆が 5 ヶ月間、それにかかりきりだ。
内部での呼吸、機器による圧迫は 1 年に1ヘクタールにつき 10 トンもの炭酸ガスを生み出す。これは大気中濃度と比べると 6 ~ 30 倍もの量だ。この圧力をどのように下げるのだろう。
1 土を耕すことにより、酸素が入り
2 みみずがバクテリアの活動を統制する。
1 トンのみみずがよく手入れされた1 ヘクタールの土中にいるとしよう。みみずは1 日に自分の体重の6 倍分も消費し、1 ヘクタールにつき6 トンの排泄が出る。100 日では600 トンの排泄が出ることになるが、それにより1 /3 の炭酸ガスが除去されることになる。
畑をつるはしで耕しきれいにした後は芽かきだ。
我々はドメーヌ特製の配合肥料を用いている。牛と羊の堆肥 200 トンにワインを蒸留した際の残りかす100 トンを混合したものだ。そこに堆肥を覆う藁を加える。堆肥を消化された植物性たんぱく質と考え、我々は必要に応じたブレンド肥料を作る。
例えばカシの木の皮をつけ込んだリキュールを混入することにより、カルシウム分を補足することができる。- セイヨウタンポポリキュール:
ケイ素プロセスを強化し、菌類への抵抗力を高める。
- 濃縮イラクサ:
肥料となる窒素と、べと病などの病気に抵抗する反植物寄生菌とのつながりを促進する。
- カノコソウリキュール:
強力な抗ストレス作用と成長調整力のあるリン質との関係促進。
- セイヨウノコギリソウ:
暑さ対策。湿度が低く風の多い時期は腐食質を作る良い助けとなる。
- カツミレ草:
植物のカルシウム代謝を調整。
- カシの木の皮:
その高濃度カルシウムにより春の成長期に樹液の養分を高める。
ヘインマンのホメオパシー療法の一つとして、病気の活性要素の一つを隔離し、 10 -nまで希薄し、寄生要素と闘わせる、というのがある。この溶液は表面的にはその圧力を失うまで薄められる。ボルドー液の銅イオンは地中に残り分解されないことを踏まえた上で、我々はべと病やうどん粉病対策のための反植物寄生菌薬の認可されている量を 3 ~ 4 倍と薄めるための噴霧液を準備している。
ディナミザールというのは銅でできた円筒形の器で、中に攪拌器が付いており、酸素圧を除去するために 1 時間純水と掻き混ぜる。

畑で生長が進む間、配合肥料内の全ての準備物質は 5 ~ 10cc /ヘクタールで噴霧される。様々な気候と関連した不測の成長状況に対処するためである。
硫黄はカオリン粘土か乾燥海草抽出物と配合することにより、日照りによる焼け枯れを回避したり、とりわけ害虫やダニと闘い、環境バランスを維持する補助動物相を保護することができる。
勿論、我々は信念のみで「地の黄金」なる大地を護るためにマラヴィエイユの土に除草剤を振り撒くことなどしない。

冬には草が生え、支根が腐食質により養われる。
春になると、土地を耕し、株周りを鋤できれいにする。この仕事は大変疲れる、苦労の伴うものだ。.
うどん粉病やべと病の菌が小枝で氾濫しようとするのはこの時期である。ケイ素スプレーをして土中の湿度を保ち、イラクサの煎じ薬を蒔くことにより、ボルドー液を使わないでよいようにしている。
このようにして、 3 年で銅の量が 5kg /ヘクタールを超えない、というデメテールの規格に準じるようにしている
夏の間中、乾いた風対策としてカノコソウ液や、天体の影響に応じて別の配合物を噴霧することにしいる。
ふどう自身の酵母によりアルコール発酵を促し、テロワールのアロマを表現するために適した健全なぶどうを蔵に運んでくるのは気持ちがいいものだ。数知れない香りをまとったワインとは、農業の中でも最も「聴診」される、研究される分野の一つであることを忘れないでいたい。
最適な熟成度に応じた仕方で手摘みと機械収穫を両方行う
講じた策の結果―「畑がワインを作る」。「石のリキュール」とも言えるケイ素パウダーを年に 2 度散布するが、これにより、浸漬の働きが活発になる
ぶどうの実を覆う白い粉は、後にアロマとして香り立つ要素や発酵のための酵母も含んでいる .
収穫の間中、ルモンタージュ、デレスタージュ、ピジャージュの一連の作業を配慮した上で、塩素器官を除いた洗剤で絶えず衛生的に保たれているたらいを使用
澱引きされたワインは樽に入ると直ぐに自己防衛機能を促し、ワインを香り付ける。さらに細やかな澱でより一層熟成する
バトナージュを行い、テイスティングし、澱引きし、それから品種やその特性により 9 ~ 24 ヶ月熟成させる .
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